僕達の物語

本当にブログの書き方を忘れたんだけど、こういう書き出しでお茶を濁します。私です。

 


とうとう2021年も終わるんだってよ、皆。

皆今年どうでした?どうだったんだろうね。

毎年当たり前のことだけど1日たりとも同じ日はないわけだから、今年も大切な1年になったのかな。

うん、特別な1年になったな、そう思います。

 


音曲祭が今年のことだったなんて、ちょっともう思えないもんね。そのまま1月は星の王子様に入って、2月は炎ステのリリイベに行って、その間かくれんぼっち系とか個イベ系があって、3月は二葉兄弟のイベントに行って、4月は声の王子様に入って、きみはいい人に入って、サンソン!そこから6月まで走って、7月休んで、8月は逃げ恥とトルライ春とマキバイベと横田さんバイベ!で、9月からパライソ、ここから11月まで走って、12月はカモマイとSoMLって感じか!

今画像データ見ながら書きました。

なんだこの8月、よく私生きてたわね。

 


SoMLの話書いとくか……………自信ない。

 


でもまだ気持ちが未だに全然まとまってなくて…どう話したらいいんだろうな。

私の1個の夢として、私は牧島さんに太田さんと組んでほしいというのがあって。

そして、2人舞台をやってほしいとも思っていたんです。

まあ、これは本当に叶わないというか、そんな私のエゴというか、私の願望だけのそんなこと、起こりうるはずないと思っていたので、なのに、なんかもう誕生日と正月とクリスマスとオリンピックが一緒にやってくるみたいなことするじゃんね。

人生何が起こるかわかんないな。絶対フォロワーの中にホリプロの関係者が居ると思う、マジで、名乗り出てほしい。

 


とにかくね、

 


あのね、まずは、本当に素敵だし、大好きだし、愛した。愛し抜いた。

かけがえの無い2週間だった。

いつだってSoMLの為に、

なんだろう、祈っていたし。

いつだって、ずっと、想っていたし。

私の人生の中で本当に大切な1ページになりました。

 


チケ取りって観劇準備で一番しんどい作業だと思うんだけど、毎回そうなんだけど、もう2度としたくないなとも思うんだけど、結局行けるところ全部抑えて、ある程度前列で取っちゃった。おもしろすぎる。

 


語彙力が無さすぎるんだけど、トーマスかわいい。(ほんとバカみたいだよ!)背伸びしてる感じがかわいいなって。

本当はロマンもファンタジーもキラキラも夢みがちも、信じたいけど、口にしたいけど、怖くてできなかった人で、だからどんどん失ってしまった人で。

本屋でアルヴィンの言葉に期待で顔を輝かせてるのかわいい。大好き。

ふとした瞬間に冷静になっちゃうけど、あそんでる隣のアルヴィンが構わず言葉で引っ張って行くとまたキラキラした顔になる。

大人しく並んで立ち、すぐ声が聞こえてくる〜で、手を2人で前を伸ばしてからぶるところも、本当にニコニコ楽しそう。はやく!ってしてるのも可愛い。

「普通」に目が行きがちなトーマスだけど、物語の楽しみ方を知ってるアルヴィンと一緒にいれば、物語を楽しんだり想像を膨らませたりできるトーマスで、牧島さんらしい解釈で。

独立記念日でアルヴィンが、はしゃぎすぎて怪我しないかとか、心配で、自分の焦りそっちのけで、はらはらしてたり。本当に優しいなあって。やさしい人だなあ。

仕事がばたついてて、プライベートもごちゃごちゃで、それをアルヴィンに言えないまま、言うことでもないと思いながら、でもどうすれば上手く事が回るかを考えながら、自分のことだけでもいっぱいいっぱいになってく。

説明も上手くできない、不器用で、不安と社会と夢と守りたいものとで、全部雁字搦めで、変化すら怖くて、余裕がなくても期待されたら無下にできない、やさしい人。

そうやって自分のことそっちのけで、沢山荷物を持って、一番手を放しちゃいけないときに持ちきれなくなって落としちゃう。

トーマスが大事な誰かを決定的に傷つけてしまうのはトーマス自身がどうすればいいかわかんなくなってるときで。

自分が溺れているときに、誰かを支えることはできないのに、それでも助けたくて手を伸ばしちゃって、自分の苦しさそっちのけで。

無邪気で無害な軽い一押しで、アルヴィンを傷つけたときは言い方を間違えた、ひどいことをしたって慌てて掴みなおそうとしてるようには見えていて、これは牧島さんのオリジナルなんだけども、たくさんオリジナルがあったんだけど、そこが本当に明確に違って。でも、言葉は、銃弾だから、打ったらもう戻ってこなくて、もう一個何を言うにしても戻ってこなくて、どうすることもできずに、さよならになっちゃって。

トーマスとアルヴィンで、「生きていく」「残り続ける」をうん、うんって小さく頷きながら、そこにいて、

「君と僕、それで全部、悪くないでしょ?」で、口をぎゅ〜ってしてるの、そうだねってなったな。

期待してたでしょって身体を軽くぶつかられて、すっかり肩の力が抜けたトーマスが素直に受けてるの可愛かったね。

「1876年」、「バタフライ」のトーマス、自由にいれる時、その話をしてる時、とっても素敵で、蝶々の気持ちをセリフで歌う時も超可愛くて、本を大事そうにしてるのも、愛しくて、最高で、キラキラしてて。

2人でずっとストーリーを書ける未来ってのがない事なのに、2人が雪で遊んでる時も、本屋にいる時も、ハロウィンの時も、2人が大好きすぎて、ないのが分かってるのに、ない事だからそれを望んでるわけじゃないけど、思わず大好きだから2人がそこにずっともう、いてほしかった、もっと、それだけ。

 


まって。全然まとまらないし、この文章を本気で上げる気ですか正気ですか。

まだ全部書けてないというか、書けない。書くのを努力してみたが無理ですね。今、不時着しちゃった。

 

 

 

あーあ、幸せだった。

来年もいい年にしようね。

 

 

 

 

 

 

 


僕達の物語の話でした。

今しかできない宝石

 


今年ももう終わるって言うのに、今年ブログを1度だって書いてないですね。

まあでも、正直パライソがまた巡るまでそんなに書けることなんてないと思ってたので…こんにちは、こんばんは、あけましておめでとうございます、良いお年を、私です。

もう書き方も忘れちゃったよ!

 


ミュージカル刀剣乱舞静かの海のパライソ2021が終幕しました。

 


皆、パライソ、終幕したってよ!

そうか、マジか、終わったのかパライソ……………。

長くて、短かったなあ。

刀ミュって毎回膨大な地方公演をこなしてるイメージがあって、まだこの地方にいるのか!みたいな事が多かったんですが、今回は、本当に全39公演…短い、でも、本当に長い旅でした。

1年8ヶ月待たせたとキャストも言ってましたが、本当に色んな事があったね。

 


色んな事が制限される中で、絶対に最後まで駆け抜けると言う気迫が、ありました。

なんか目には見えないんですけど、力強さを感じました。伝わってきました。楽しかったなあ、ありがとう。よく本当に、頑張りました。皆。私も。

私も出来る限り入れて、満足しています。

牧島さんに、一緒に戦ってくれてありがとうって言われて、本当に嬉しかったな。パライソが初まるまで、終わるまで、パライソという存在が凄く活力でエネルギーで、ずっとこの1年戦ってた気がします。

 


本当に怨念みたいに、私もあの日から生きてきたけど、その気持ちを抱えながらも、炎ステがあって、エーライがあって、オーファンズがあって、音曲祭があって、サンソンがあって、トルライ春があって、合間合間に個人イベントがあって…………そして、ちゃんとパライソを迎えられて。

本当に幸いなことに、この情勢下の中、牧島さんの決定していたコンテンツは一部中止はあれど必ず再開してくれました。

もちろん私が知らない間に消えたものもあるかもしれないけど。

やるべきものだったものが中止というのは本当に悲しいけど、でも本当にこんな中、出来ることをやってきたなと思います。

エンターテイメントに触れる機会が、私にちゃんとこの期間にあったこと。私の心の支えになってくれたこと。自分の中で宝物です。

 


あの頃、パライソは今しかできない宝石だった、でも、また違う宝石を作れるって私は言ってきてて、本当にそうだった。

1年半前と全く違うものになってました。

そしてそれが、私がさらにさらに、大好きなパライソになってて本当に良かった。

前のが大好きだからこそ、ちょっと寂しい気持ちもあるけど、大好きなものは大好きで、だから、今だって出会えて良かった。

きっと今じゃなきゃ出会えなかったものでした。

だからって、全部肯定なんてできないけど、だけど、こうやって愛したっていいよね。

そういうふうにしてくれた、スタッフやキャスト陣の努力に拍手。本当に最高だった。

もう、キャスト挨拶で裏からアンサンブルが「俺たちも頑張ったー!!!!」って叫んだ瞬間、知ってるよ!!!!ほんとありがと!!!!!って心から泣きました。


パライソの先なんて見えないよ〜!って言ってたっけね。もしかしたら、もういい!ってなっちゃうかもなとも、思ってました。

自分でルール作って、また演劇から離れちゃうかもなって。

パライソだけでもういい!って。

でも、そんなことにもならなかった。

…………双騎があるんですって!

夢見たいですよね。来年夏ですって。

私が、これが夢!これをやってほしい!って言えば言うほど全部叶えてしまいつつある本当に凄い人だな牧島さんって人は。

双騎決定告知の特別演出、本当に驚いた!多賀城のかったい椅子(こら!)から滑り落ちちゃうかと思いましたよ。

最初は映像で乱舞祭キャストがくるか〜?と思ってたら時間遡行群が出てきて、有澤くんはグリースだしな…有澤くん抜きで新規加入キャストでるのか…?と思いつつ、そしたら鶴丸でてくるから、鶴丸単騎だやったー!!!おめでとー!!!って確信してニコニコ他人事してたら大倶利伽羅が上手から走ってきて、いやいやいやいや!?!?って暴れちゃった(笑)

ほんと、牧島さんのやられ方うま過ぎてビックリした〜!!!(そこ?)

今回の双騎では、みほとせで「戦い」「強さ」に拘ってたこと、歌合で言ってた「鉛玉の爆ぜる音」、どこか今までのルーツを感じることができるのかな?どうなんだろ、とにかく、嬉しい。顕現シーンすら嬉しい。全部嬉しい。

過去のルーツや伏線回収って、贅沢なことだと思います。

本当に大混乱だったんだけど、鶴丸が最後に「月の裏側」って言い出して、、、ロマンチックー!!!!!!!ってなった!!!!!!なりましたよね、皆さん!!!!!!

嬉し過ぎて多賀城からの帰り道にトンチキしちゃったよ。内緒ね。発狂してました。

 


パライソあけても、SoMLと炎ステとあります。サロメもあるね!乱舞祭もあるね!

全部私次第なんだけど、あるってことです。

あるって言えちゃう。

変な話ですけど、今回のパライソ公演期間中たくさんのことがあって、妥協せず、全て許さず、今後の人生のためにもちゃんと環境を整えていこうと思って、7年続けた仕事を離れます!

これもキッカケはパライソ。凄いね、凄いなパライソ。私の人生を変え過ぎでしょ。

ちょっとここで書くような話ではないけど、私は自分で決めたことは責任を持ってやりたいし、誠実に生きていたいと思うし、だからこそ、与えられたものには返したいと思っていて。

だから無理してでも、生きてきたように思う。友人知人には心配をかけました。なんか話それましたが。ちゃんと自分の人生生きていきたい。もう十分でしょ。脱線しました。

 


そんな訳で、本当に呪いのように、祈りのように、そうなってたパライソが終わりました。

本当に大好き、本当に宝石。

今回あんまり座席を見てなかったんですが、小倉で永遠に2列目入ってて、ちゃんとファンサ投げてて偉すぎるなと思いました。

私はパニックで死ぬかと思いましたが…

この情勢下、客降りないから悲しくなっちゃうこともありますが、客降りなんてなくても全然楽しい!

勿論、歌合の思い出がずっとあるので、してくれると、もっと楽しいだろうけど、皆と客降りで遊んだの、懐かしいなあ…!

暫くそういった形のイベントは難しいとは思うけど、いつかまたお帰りと言えたらなって思う演出ですね。

 


ともかく、サラッとですが久々のブログでした。年内もう一回書けたら書きたい、いけるかな。

 

 

今しかできない宝石、の話でした。

記号でなくその世界の君へ

皆さん、こんにちは!ヲタクです。

先日「舞台 オーファンズ」を観劇してきました。

先日っていっても11月ですが…書くことがまとまらず、結局今もまとまってない!

でも、もう別にまとまってなくても書けるところだけ書こうかなと思いまして…、、

あの〜〜〜〜〜〜〜すいません。(笑)

今日長くなります(笑)

読むのだるくなると思います(笑)

というか、既に私が誤字チェックの段階でだるい(笑)途中でチェックやめました(笑)←おい!

めちゃくちゃ色々あった舞台でした。

会場はあの中野ザ・ポケット!約1年ぶりに中野に帰ることとなりました。まさかこんなに中野に帰ってくるのが早いとは…思いもしてませんでしたけど!

 


今回、毎日お世話になってる友人(LINEしすぎですね)と現場期間が被りまして…(そんなことある?)

私はオーファンズ、友人は5 Guys Shakespeare Act1:[HAMLET]を見るために遠征!後半戦からはホテルも同室にしてもらって過ごしてきました!

超楽しかった…!

入る現場は違うけど、友人との遠征は3月ぶりですかね…そう。パライソ組です。

本当に今年は色々ありました。本年は、この舞台オーファンズで現場〆です。

来年は連番がしたいですね。

夏にこの友人を炎ステ招待した時に、自分の推しメンが初主演の時は招待するね!と言ってくれてて、それが今年のうちに実現するなんて…凄いことですよね!初主演相互招待です。

なので、私もオーファンズの空きに5 Guys Shakespeare Act1:[HAMLET]見てきました。松崎史也演出、音楽Yu!これまた聞いたことある嬉しいタッグでした!やったぜ!(このお話はまた次に!)

 


期間が丁度11月の3連休と被さってきていて、巷では「我慢の3連休にしてほしい」と騒がれてましたが…

私たちはもう昨年末からずっと我慢してるわけで…とマジレスしながら、外食は控えて消毒グッズも万全に参戦してきました。(今のところ体調不良一切ありません!)

 


ところで、今回のオーファンズ…電子チケットでして…(頭痛)

公演当日の前々日〜前日夜くらいに席が開示されると言う(しかも各日前日に来たり前々日に来たり…)なんとも気を揉む仕様でした。

今回はコロナウイルス対策で席は半数の90席。ついこの前、特等席(炎ステ)で200争ったのに次は90か…という感じです。

友人からはシアドラで主演やった人ですよね…?と怪訝な目で見られました。(私は白目を剥いてました)

 


私は申し込みの段階から散々SKIYAKIの悪口を散々言いましたが(すいません)本当にアプリの使い方がよく分からなくて、色々調べたりして大変でした。

でも今回苦労した分、問題なく観劇できました。何事も勉強だなあ。

友人にも色々と相談と愚痴に乗ってもらい(笑)結局仕事で一旦帰った(!?)日以外は狙った日全て見れました。

今回は公演期間が短くて回数もそこそこだったから兎も角…通常の公演でこれをやられると大分胃が痛いですね…。

この知識、今後も活かしたいですが出来れば今後なければいいなとも思いました()

関係各所は、よく考えてこちらのシステムを利用されたほうがいいですよ!(届かない声)

そして、また上記に書いたように一旦仕事で帰りましたw

初日入って翌日マチネ入って中抜けして、仕事してまた帰ってきて、マチソワ2周まわして前楽と千秋楽、ですね…自分でもよくやるよ…と今回思いました。(本当にな!)

最初、初日の午前中に仕事入れようかと思ったんですが、これもまた友人にちゃんと休んだほうが良いよ…って諭されて休みました(笑)

…まあでも、また音曲祭で、それしそうですけど…←

 


前記事「人間の一瞬に触れ続ける」http://yoischka.hatenablog.com/entry/2020/03/14/224724

で書いたように、もう小劇場なんて早々巡ってこないから…と思ってたんですが、ご本人的に「年一で小劇場やらせてもらってるんですよね!」というテンションみたいなので(笑)

なんか今後も中野ザ・ポケットとは長い付き合いになりそうな気もします。(こういうとフラグが立って来年ないのか?)

まあなので(なので?)頑張ってチケット取って入っちゃいました!←

 


しかも今回も最前があったし、前から3列目とかもあって、勿論後ろから3列目とかもありました。

前で見たり後ろで見たりできて楽しかった!前から書いてますが、最前が正義というわけではないので…色んなところから観れるのがやっぱ現地の醍醐味だなあと改めて思いました。

ライビュとか配信だとどうしてもカメラに任せる形になりますから…見たいところが見えませんしね。

今回のオーファンズは脚本の権利都合で配信や円盤化は無理でしたし、出来る限り見れて満足してます。

ただ、コロナ対策仕様になってて臨時補助席が最強に視界遮ってくるところに設置されてて、私の座高じゃなければ死人が出てたな…とも思いましたね。

色々工夫してる小劇場。中野ザポケットとの思い出もまた増えたな…って感じです。

何はともあれ、今回も私の相談に乗ってくれた友人知人は、本当にありがとうございました!

 

 

 

で、オーファンズなんですが…(相変わらず前置き長いな)

 


オーファンズは翻訳劇で物語の時代背景自体はベトナム戦争前後?よくわかってません。(おい)

日本でも繰り返し舞台化されていて、今まで色んな人が演じてきた物語。

近年では羽風薫がやってたような気がします。(まーたこんなところで)

後、この前俳優を引退した柳下大かな…?(海堂繋がりで驚きました)

でも実は、私は名前は聞いたことあっても内容を全く知らず!今回初めてこの物語に触れました。

それがとても幸運だと今は感じてます。

 


この物語を形容するのは、文字にしてしまうと誰かを誤解させて傷つけたり、逆に言葉が丸まって伝わりにくいかなあ…と思うばかりです。今でもそう思ってます。

期間中、私は何度も友人に事の次第を打ち明けようとしては…自分の言葉の拙さに悩んで、伝えたい事はあるのに…その半分も上手く伝えられない気がして、結局は何も話せずにいました。

Twitterで「何か苦しんでるなと思ってましたよ」と言われましたが…うん、苦しみました。

なんか、初めてこんなに苦しんだかもなあ…と。

このブログでは上手く伝わらないことを前提になのですが、私の気持ちの動きを思い出しながら書いていきたいです。

 


まず、初見で公演を見て思ったのは、これは到底多ステなんて出来たもんじゃないぞ…という気持ちでした。(死)

悲しいとか辛いとか怒ってるとか、そういうのを通り越して、色んな感情に押し流されて、流されて流されて流されて…

わかりやすくいうと、久々にめっっっちゃ泣きました。

でも、それが悲しいとか怒ってるとかいう単純な話ではなく…どちらかと言うと無念というか、悔し涙に近い感じです。…う〜ん、でも、この表現が合ってるか今でも取り違えてないか、悩んでます。

今までの舞台観劇人生において、いわゆる舞台における演出と脚本には必ず相互同一の答えを理性的に目指していると思っていて。

脚本と演出が殆ど乖離せず感情の一元化が結構あるなと思うんです。

この時のこの役はこう思っている、こう考えている、それを理解しにくい時はモノローグを入れたり、心情をエコーでしゃべったりする。もっと言ってしまえば、顔はAだけど台詞はBだけど顔がAってことは、本当はAなんだろうな、みたいな感情の見せ方の単純化が進んでいる。

勿論、受け取った側に権利があるので答えは一つじゃない。そうなんです…答えは一つじゃない。

でも、今の舞台って答えがありがちだなと思うんです。原作があるのもその一つですけど、ある程度物フォーカスしたい部分、言いたい部分、見せたい部分があるものが多いと思っていたんです。

その方がドラマティックだし、ある時はお決まり展開こそ燃えるってこともありますし。

でも今回、沢山の意味で物語が受け取れるなと思っていて。

それは、その後の展開!とか、この人の気持ち!とかいうエピローグ的なものではなくて、大元。物語の根幹の受け取り方という意味でなんです。

……これ、書いててどういう事?ってなる人多いだろうな…。

オーファンズについてまた誰かに語りたいなとも思ってるので、辛抱強く私の拙い話を聞いてくれる人をここで募集させて欲しい。

とりあえず書いていきますね、上手くいくかな…。

でもまあ、本当に、後々理性的に見れる様になったんですが、初見段階では取れてるチケットちゃんと全部観れるか不安になる程、衝撃がありました。

今では本当に、全て見れて良かったと思ってますけどね。

 


入ってすぐ驚いたのは舞台セット。

towaco(ゲーム実況者)の動画で見たことある、バイオハザードの家(?)みたいでした。(何番のか忘れたけど)

ソファーは破け、カーペットは折れ曲り破れほつれてボロボロ。

窓ガラスは錆びているし、部屋の中は新聞紙や衣類や布切れやよく分からない麻紐が散乱。棚には大量の空き缶の山。

凄まじい荒んだ生活感がはりついてました。セットだけで、これはけして裕福な環境下の物語ではないと察してしまいました。

 


そして、開演5分前に会場の非常灯が消えると同時に、客電も落ちてないのにフィリップ(牧島さん)は舞台セットのクローゼットの中からノソノソと虚な目で出てきて板に立つんです。

テレビをぼうっと見ている。

手を擦ったり、目をキョロキョロさせたり、小さくしゃがんで、でも決して機敏ではなくて、動きが間延びして緩慢って訳ではないけど定まらない。

フラフラしたり、たまにTVをみて1人でクツクツ笑ったりしてて…なるほどって思いました。お客さんに役柄を掴ませるのが早くて、本当に凄い。

客電が落ちる前から板上にキャストがアクトして始まる舞台を久々に見ました。

最近は、客電が落ちてせーので始まる演劇が多いですもんね。

劇場内喋ってる人は少なかったけど、関係者席に座ってた人達はずっと喋ってて…この情勢わかってんのか?って思ってたんですけど(ヤンキーすいません)

牧島さんが出てきてアクトし出したら喋るのを徐々にやめたんで(すぐ辞めろよ)(後1秒でも遅かった肩叩いてました)

そういう狙いもあったのかもな…演者の演技に黙らない人類なんて、その板にいる人間以外あってはならないんだから。

外野は黙ってよね!

 

 

 

ならず者の兄貴のトリートと天真爛漫な弟のフィリップ、兄貴が誘拐してきたハロルドという男の3人舞台。

アメリカ・フィラデルフィアにある老朽化した長屋で、誰も知らない、閉ざされた世界に暮らす兄弟に、二人に富と理性、教養、生きる道を教えていくハロルド。

家から外の世界に出た事がない弟・フィリップは自分が住む世界を知り、兄・トリートは人との繋がりを感じるようになる。

大きな孤独と小さな温もりを分かち合う「三人」の孤児たち…

観劇前にあらすじを読んだ時は、シンデレラストーリーなのかな?と思っていました。

得ていく物語なのかな、と。

兄弟たちが男との出逢いによって、生活も心も豊かにしていく物語なのかな、と。

でも、結論から言うと、そうはならなかった…そう言う意味では、このシンデレラストーリーはバッドエンドとなりました。

 


家から出れず、文字を学ぶ事も許されず、誰かと関わる事もできず…毎日を孤独に生きてるフィリップ。

そんなフィリップに教養、富、理性、世界と自由を語ってくれるハロルドを見るごとに、なんというか…心が満たされる思いでした。

やっぱり、フィリップに感情移入してしまいがち。

ハロルドはフィリップに「お前は励ましを求めている、わかるんだ」「励ましてやろう」と肩を抱くんです。…嬉しかった〜!心がギュッとなりました。

完全にフィリップの目線でハロルドを見ていたから、私だって励まして欲しい!って思ってしまうくらい。

真っ直ぐな心のフィリップの事を、お前は素晴らしい奴だよ!って言ってくれる。

フィリップの感性を非難する声に、そんな言葉に耳をかしちゃいけない、自分の感性を信じるんだ!って言ってくれる。

冒頭で虚な目だったフィリップが、所作に密度のないツギハギだったフィリップが、みるみる内に生き生きとしてくる。

すごくすごく嬉しかったな…。

私は完全に推しメンのフィリップくんが愛しくて仕方なかったです。素直で優しくて『天真爛漫』で…ハロルドがくれる初めてに、キラキラしてて。

ハロルドの話を一身に受けて、一つ一つ手に入れていく。はじめてのローファーにワクワクした顔や、上手く履けなくても「僕の知らないことがまだあるんだな!」ってチャレンジしていく姿に、頑張れって心の全部でエールを送っていました。

「わかるよ!僕、もうわかる!」ってハロルドに抱きついた時、やった〜!!!!って私も凄く嬉しくなったし、フィリップくんが笑顔なだけで幸せでした。

一方、兄貴のトリートは、フィリップが自分の外出中に文字の勉強をしてるのではないか、更には誰か他人を家に入れたのではないかと詰め寄り、怒鳴って暴力を振るいます。

文字を勉強することの…何が悪いの…?って、私はそこから不信感を強く持ってました。

だから、そんな兄貴の束縛や暴力から飛び出して、ハロルドの後押しで自由になれるフィリップくんが見れるのでは…と期待してました。

勿論、兄貴のトリートも完全悪じゃないのは十分にわかってたので、トリートもハロルドの手をとって、成長して、いろんな誤解を解いて、最終的には笑顔でこの幕は閉じるのでは、と、思っていました。

 


…でも、そうは、ならなかったんですけどね。

 


ネタバレがアレな人はこんなブログ読んでないので書きますが、ハロルドは悪い仕事をしてて組織から追われていて始末されるし、兄貴のトリートはハロルドが死んでから、やっと心を吐露するし、フィリップは自立を決めたのにハロルドの死に幼児のように兄貴が泣いている姿を見放すこともできず、兄貴を抱きしめながら暗闇を見据えて……この舞台は終わります。

なんなんだこれは。誰も救われない。

誰だ笑顔で終われるんじゃないか〜とか甘っちょろいこと言ったのは…。救われないどころか、悪転したのです。上げて落としてきた。

 


…………私は、上記でも書いたようにフィリップくんが本当に好きで。彼は凄いんですよ。

テレビで流れる通販番組で出てくる商品名や景品名を暗記してるんです。

○○産の○○製の○○と、○○の○○グラムを○○セット…もう、その数秒の早口何度聞いても覚えられないくらいの量の早口。

一語一句間違わず、噛まず、早口でズラズラズラと捲し立てるんです。聞いててギョッとしました。(まあ元々牧島さんが噛んだところ見たことないですが…)

それにフィリップくんは、家のどこからか本を探してきて、本と朝早くに届く新聞の内容を線を引きながら照らし合わせて、文字が読めるように自分で勉強するんです。(この行為は板の上において一度たりとも描写されません)…ただ、その新聞紙はトリートが読むものなのでフィリップが手を加えたことが直ぐに露見します。

フィリップは家の中から赤いハイヒールを見つけてきて、それが母のものではないかと宝物にしてるんです。トリートに見つかってしまうと捨てられてしまうので、棚の中に隠すんです。…ただ、その棚はトリートが直ぐ開けてしまうので、それもすぐ露見します。

それを「知らない」「わからない」「僕じゃない」で全部回避しようとするフィリップくんの『天真爛漫』さも本当に本当に愛しいです。

 


…………………。

 


勿論、私もフィリップくんに、どこか違和感を感じてました。

でも、「家から出たことがない」というキーワードが目眩しになってしまって、本質が見えてないことに後々気づきます。

普段アニメーションを嗜んでたりもするし、ゲームをみて特異的なキャラクターを見てもきたので、この違和感に直ぐに取っ掛かることが出来ませんでした。

これはファンタジーじゃない。

まず最初にひっかかった台詞は、「髭剃り?僕はトリートのを使ってる」です。

自分でサンドウィッチを作れる、服を自分で着れる、窓を行き交う人の性別の区別がつく、スカートを履いている、ジーンズを履いている、ズボンの女の子が可愛いと自分で認知できる。でも、髭剃りを1人で行える…は、話が違ってきます。

髭剃りをする年齢って…フィリップって一体何歳なんだろう。完全に挙動は小学生、いや、ちゃんと現代に置き直すともっと幼い言動かも。……家から出れなかった、勉強を許してもらえなかった…だけで、トリートとは日常会話を行えてコミニケーションは取れる。完全にコミュニティー途絶えていた環境わけではない場合、兄貴と二人暮らしなだけで、この挙動になるんだろうか?

 


………公演を2度、3度と見るごとに更に疑問がわいてきました。…なんでトリートはフィリップに盗みの手伝いをさせなかったんだろう?

 


2人の生活はトリートの盗みで生計を立てています。

「俺が盗みをしてたのはお前を食わせていくためだよ!」確かにそうだ。

…じゃあなぜ、生計を立てる為にフィリップを外に出して手伝わせなかったんだろう?

トリートなら、フィリップも外に出れば人手は単純に2倍。盗みの教育を行って、倍額稼げるとは思わなかったのだろうか。

弟に犯罪を犯させたくなかった?…本を読むことさえ許さないのに?

物語の中で、フィリップが外に出ては行けない理由は、フィリップが草や木や花粉のアレルギーがあるからと言うことになっています。厳密に何のアレルギーかは明かされません。草や木や花粉のアレルギーです。

舌が膨れ上がって、顔も腫れて、窒息寸前。トリートはそういうし、フィリップもそう言う。だから、トリートがフィリップを監禁している訳ではないんです。フィリップもそう理解しているから外に出ない。

 


…………でも、これって本当なんでしょうか。

 


窒息寸前のアレルギー症状…。

じゃあ…そうなった時。それが発覚した時。どう治療したんでしょう…。

薬を買うお金がどこにあったんだろう…そもそもアメリカって日本みたいに保険がないから薬は高額です。

窒息寸前のアレルギー反応ならば、時間が解決するのを待ってたらフィリップは窒息して死んでしまいます。

両親がまだいた頃にそうなった…?父親が出て行った時系列はともかく、母親が死んだのはトリートが子供の頃でフィリップが赤ん坊の頃だったと、トリートは言います。その時まだ裕福だったから(長屋に住んでるのに…?)処方された薬を服用した…?その光景をトリートは見てたのでしょうか。確かに、その可能性もある。

トリートはフィリップが自立に繋がりそうな行動をとればアレルギーを引き合いに出します。

「あいつ(ハロルド)は、お前が他の奴らと同じように何だってできるって騙そうとしている!」トリートはそう言います。

そして、物語の後半戦、フィリップは窓を開けて外の空気を吸っても、アレルギー反応は起こらなかったんです。

ハロルドには、「凄いぞフィリップ!素晴らしい進歩だ!」と存分に褒められます。私もとっても嬉しかった!

トリートはそれを「俺が見ていてやったからだ」と言います。確かにそうなのかもしれない。

…でも、こうも思うのです。

窒息寸前のアレルギー症状が、薬の処方もなく、家にいるだけの免疫力だけで改善するものなんでしょうか。

 


じゃあ、もしも。

フィリップにアレルギー反応なんかないけど、トリートはフィリップを外に出さない理由としてアレルギーを建前にしていたとしたら。

 


…何でそんなに、外に出したくなかったんだろう?

 


そして、ここでもう1つ疑問に思っていた描写がありました。新聞紙に線が引いてある事をトリートが見つけた時の話です。

トリートはフィリップが文字を勉強しているのではないかと怒るんです。

ここが本当に私にとっては最初訳がわからず、トリートが文字を読めないからフィリップに嫉妬してるのか?と思ったら物語展開的にそうでもない(ハロルドの仕事を難なく手伝うからです)

新聞の件が発覚した時、フィリップは「僕じゃない!」「知らない!」「わからない!」と回避しようとします。

確かにフィリップが本を読んでるシーンも、新聞に線を引くシーンも舞台では描かれません。ただ、それらの物品をトリートに見つからないように懸命に隠す描写はある。

そして、隠して後々発見される本の中に「アラビアンナイト」があります。

物語後半、フィリップの台詞で「改札の扉はアブラカタブラ!とか、開けゴマ!何かじゃ開かない!」と言ってるので、間違いなくアラビアンナイトを読めている、文字を勉強していると私は思います。

 


ごめんなさい、ちょっと話がそれましたが…。

 


なので、そもそも何で文字を勉強する事をトリートは怒ったのか…?そこなんです。別に読めたってよくない…?

でも、もっと言うなら問題はその後。

線を引いたのを「僕じゃない!」とフィリップが回避した時に、トリートは「じゃあ誰が線を引いたんだ、俺たちの他に誰か家に入ってきたのか」「わからない、そうかも!」「そんな奴がいるなら探して殺せ!」…こうなる訳です。

そんな人間、家の中にいる訳ない(いや、100%いない事もないとは思うんですが)その人間を探して、フィリップは大立ち回りする訳です。

ソファーの下、机の下、戸棚の中、トリートに渡されたナイフを振り回しながら。

初見、フィリップはこの現状を何とか上手く誤魔化そうと、家にいる侵入者を探す「フリ」をしているんじゃないかと思っていました。

というのも、2階へ行って犯人を見たと言い、ナイフで戦ったら犯人が窓から外へ逃げて行って、自分はその際に怪我をしたと1階に降りてきて、フィリップはトリートにその傷を見せるからです。(擦り傷でしたが)

本当にそんな第3者がいたら、そう簡単に済む訳もないし…きっとフィリップが適当に腕を擦りむいてトリートを誤魔化したんだ……と、ここまで思考して、ここでもやっぱり違和感がある。

 


確かにフィリップは誤魔化そうとしたわけだけど、だからと言って、その程度でトリートを騙せる訳がない。

そんな、2階にいてフィリップがナイフを振り回して追い払った、なんて、都合が良すぎます。嘘って直ぐわかる。

それに、大立ち回りの小芝居をフィリップがし出したあたりで、急激にトリートから新聞紙に線が引いてある云々への興味が失せていくのがわかるんです。

 


2階でフィリップが大立ち回りをしている間に1階でトリートはタバコをふかしているんですよね、早く終わらないのかな、と言わんばかりに。

本当に新聞に線を引いた犯人をつきとめたいならもっと言及するはず。

でも、そうやって適当に誤魔化した後トリートはあっさり話を変えてフィリップの傷の手当てをしようとするのです。

…トリートは分かっているんですよね…フィリップが新聞に線を引いて文字を勉強していて、適当に大立ち回りして誤魔化しているのを。

こうなってくると、考えられるのは何個かに絞られます。

 


1つは、「いつも」こうなって、「知らない」「わからない」で回避されて堂々巡りで決着がつかないから諦めてる

2つは、犯人に第三者がいるという程で大立ち回りさせてフィリップとの根本的な衝突を避けたかった

 


他にも可能性があるけど、大きくこれかなと思いました。

2は後半でフィリップがトリートに「トリートは何も教えてくれなかった!」と言い、トリートが「バラバラになりたくなかったんだよ」と吐露したシーンに繋がるな…とも思ってます。

この、バラバラになりたくなかった、という吐露は…この物語のトリートの行動原理なのかなと私は思っていますね…。

 


1は、フィリップはそういう『天真爛漫』の『癖』を持っていたんではないか?という事も思っています。その癖から、自分みたいに強かで器用で人の感情を読んで詳細に動く事は難しく、ひいては人を信じやすい。

だから、トリートもフィリップに盗みを手伝わせなかった。フィリップを傷つけたくもないし、危険なこともさせたくない…。

「フィリップ、お前を守ってやる。俺はお前の兄貴なんだ」だったんだな…と。

 


…母親は本当に「死んだ」のか…?ということも気になっています。

とても不謹慎な話、どんな風に亡くなったんでしょう。これは物語で語られません。

事故?事件?病気?そもそも、アメリカでだって長屋で住んでる家族の内の人が1人死亡すると勿論…葬儀があるわけですが…「ガキの頃」のトリートにそれを切り盛りすることが出来たんでしょうか。それともその時はまだ父親はいたのでしょうか。

更に、物語の後半戦。

これは私の感覚ですが…「おいていくなよ!」と母のコートを抱きしめながらハロルドに叫ぶトリートの姿を見ながら、……これは、と。初日明けの翌日マチネを見ながら変な手汗をかいた覚えがあります。

母親こそ出て行ったんじゃないのか………?

じゃないと、トリートが母親の遺品をあっても意味がないから捨てようなんて言わないのでは?

 


ダメですね、やはり、まとまりきりません。

 


上記であげたように、この舞台、根本が語られていない事もあって、初見で見てストーリー展開を理解した時と、改めてもう一度登場人物の台詞や表現が判断材料にして辿っていくと、台詞と演出を照らし合わせると、台詞の中の矛盾が浮き出てくるんですよね…。

その矛盾と演出を再度仮説をもとに繋ぎ直すと、違う全貌が見えてきました。

 


いや…正直、こんな舞台初めてで(笑)

推理モノかと思いました(笑)

多分、私がたてた仮説とはまた違う見解を持ってる人もいると思う。

 


演出で兄弟が家の中で鬼ごっこをするシーンがあるんですが(あの狭い中野ポケットで…)

いつもフィリップがトリートに騙されて「今日は(鬼ごっこ)しないよ」と言われて、のこのこ近くで話をしちゃって、タッチされて反撃の余地なくゲームオーバー!と言われて負けてしまいます。

でも後半、フィリップがトリートへの不満をぶつけた後にフィリップがトリートにタッチして、ゲームオーバーって言うシーンがあって…

フィリップが冒頭隠れていたのは、タッチされない為で、隠れてる間にトリートはどこか外へ行っちゃうからなのかな…とかも思いました。

 


本当に、現象が1つで何となくそうあるからではなく、理由が内包されている可能性があるのが、凄いと思います。

 


後、これは余談なんですが…オーファンズは他の人達、日本でも様々な役者が演じていますが、フィリップが主人公なのは、この今回のオーファンズのみです。

いつもはトリートが主人公として描かれている舞台で…そう考えると、だいぶ話の内容が変わるなと思いました。

 


「ならず者の兄貴のトリートと天真爛漫な弟のフィリップ、兄貴が誘拐してきたハロルドという男の3人舞台」

正直、この紹介文だと全然本質と異なるし、それだけじゃ解決しない、人生みたいな…大きさと言うか。

そんなゲームキャラクターみたいに単一な煽り文にこの人生おさまらないよ!って感じでした。

トリートはならず者なだけなのか?

フィリップは天真爛漫なだけなのか?

ハロルドは兄弟を教養を説いただけなのか?

全然そうじゃなかったです。

今回以外の、どのオーファンズの感想を見ても、フィリップに『癖』があるような感想を書いているブログがなくて、そこを表現した牧島さんはやはり凄いなと思いました…。

完全にオリジナルで唯一です。

 


冒頭でも書いたんですが、この舞台はモノローグを付けるわけでも、感情をエコーで喋るわけでもない、ただその板の上にフィアデルフィアの長屋があったな…と思うんです。

でもそれって凄いことで、演者のレベルも高くないとできないことだと思います。

難しい演劇だったと思う。

完全なるオリジナル、というか…。その世界がそこにあったな、と思いました。

凄くチープな言語感想で辛いんですけど、うまく言葉にできません。

まだ言いたいことあるんですが、そろそろ文字数が万こしそうです。(こしてます)

 

 

 

本当に特別で大切なオーファンズ。

千秋楽、思わずスタンディングしてしまってアワアワしたんだけど、3人が「!」ってビックリしてて、笑顔になったのがすごく嬉しかった。

トリートにはフィリップに肘で小突いてたし、ハロルドは見回しながら嬉しそうだった。フィリップは、はにかんでた。

カーテンコールだからご本人たちだけど、まだフィリップの魔法にかかってる私は3人の笑顔が見れた気がして、

あーーーーーーこれだ!

もう初日から、

この3人の笑顔が見たかったんだ、

ずっとずっといつまでも って、

思いました。

 

 

 

「あの街灯のひとつひとつに、小さな太陽が入ってる!」

 

 

 

 


全然まとまってませんが、ひとまず此処まで!気が向いたら加筆します(笑)

 


まだまだ疫病で苦しんでるご時世ですが、後1週間…(マジか)で音曲祭です。

初日から行ってきます!

その後は朗読があって、オンラインイベントがあって、メジャーソングのリリースもありますね、イベントてんこもりだ!

各々の感想もまたこちらで書きます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記号でなくその世界の君へ、の話でした。

奇跡と、その先。

 

皆さん、こんにちは!こんばんは!ヲタクです。
ちょっと前の話ですが、
牧島輝さんの初主演舞台『舞台 炎炎ノ消防隊』の幕が無事開き、そして、無事に全公演走り切り、無事に大千秋楽を迎え、無事に終了しました。私も、それを見守ることができました。


この文章が書ける事が、本当に今、とても難しいということ。でも、それを成し遂げたこと。これら全てに、言葉には言い表せない感動があります。


本当にタイトル回収が早いんですが、この舞台は奇跡でした。しかし、反語が早いのですが、ただの奇跡じゃありません。
この舞台演劇に関わる全ての人々の努力の結晶でした。


大阪入りでも、休演日明けの神奈川でも念入りのPCR検査。そして全関係者陰性…1人でも出たら1発アウトと君沢さんもおっしゃってましたが、本当に最新の注意と努力。誰1人としては抜かりなく、かけ違いなく、成し遂げた。
キャストが口々に牧島輝が座長でなければと口にし、あんだけ全力で盛り立ててくれる。それに応えている姿。配信特典の最後の挨拶で輝コールが出た時、本当に嬉しいのと同時に、色んな事を思いました。想いがあふれます。


前ブログを書いたのが初日の前日で、正直私は、その時もまだ…初日が開くか疑っていたし、いつ中止になってもおかしくないと思ってました。大楽で推しメンも内心では難しいのではないかと思っていたと吐露してましたが…(声が震えて泣きそうでめちゃくちゃコメントにテンパってましたね)
もっといえば…当日劇場について、席に座って、その場で「ありません」と言われるのを覚悟していました。それが全然あり得てしまう今の世の中。


今回、世界一舞台において信頼できる友人を招待していたので、私は1人じゃなく、なんとか人の形を保ってましたが、いなければ、どうなっていたことか…不安と期待の間で。
シアドラへ向かう道の空が本当に良い夏晴れで、雲ひとつなくて、こんなに綺麗な空なのに「ありません」なんかあり得るのか…と…。(よくわからない情緒)
思わず訳の分からない笑いが出て勝手に大笑いを始めてしまって、自分でもヤバイと分かりました。(変質者)


開演時間が近づくたびに、どんどんと心が切迫していきました。
もうこの数ヶ月、何度も覚悟してた「ありません」なのに。聞いても動揺せずに、落ち込まず、ポジティブに、絶対応援を絶やさない…絶対「ありません」が出ても嘆かないと念じていたのに、あんなに念じていたのに、です。
見たい!という欲が叶わない事を恐れている訳じゃ全くなく、応援してきたものがぶち壊される、皆の頑張りがぶち壊される可能性に恐怖していました。
なによりも、初主演で、そんな悲しいこと起こって欲しくない気持ちでいっぱいでした。


1ファンで、観客である私がこんな気持ちなのに、キャストやスタッフはどれだけの気持ちなんだろう。


そんな、確実にあるかもわからない、見えないゴールを目掛けて、人ってどこまで全力で頑張れるものなの?
全力で走って辿り着いたゴールが肩透かしで、もっと遠くにゴールが延長されてしまったら?よもやゴールが消滅したら?その心はどこへ行くの?
そもそも、世界中がコロナに怯える中、真っ向からコロナと立ち向かった業界なわけです。
自分が感染したら?他人が感染したら?そもそも公演中止より、まず我々と同じ人間で、命をかけて未知のウイルスと戦ってる。その上さらに身体も心も酷使する演劇を行うリスクを背負う…そんなの、しかも初主演…。
色んなものが重なりすぎて、思ったように力を発揮できるものなのか…?本当に計り知れない、大きなものと戦ってる。コロナも勿論、コロナが影響を与えた世論、情勢、環境、立場、時間、全て。本当に全てと。
推しメンのブログを読んで、「何のために生きているのか」「辛い時ほど前を向ける人でありたい」そんな言葉を見て、本当に推しメンって凄いなって。思いましたね…。


コロナ下で感覚が麻痺してしまった私は「お芝居を躊躇してしまうんじゃないか」と心配していました。というか、私自身が毎日に何もかも躊躇してたんですよね。触らない、近寄らない、ソーシャルディスタンス。
勿論、物理的な枷はついて、客席を1つずつ開ける処理、フェイスガード観劇。
そんな異常環境で、せっかく初主演舞台なのにコロナのせいでアプローチに枷がついてしまうんじゃないかと思っていました。
力強く台詞を言うことへの躊躇や、キャストとの距離間隔への躊躇…
飛沫感染」は、声高にニュースで叫び続けられていたからです。

 


でも、私の心配や不安は全て置き去りにして、幕が上がれば、そこは別の世界でした。
よく聞く口上ですが、そんなレベルのものではなかった。本当に、全く別の世界が広がっていました。

 


私は役者が演じるお芝居を見に来ていたのに、数ヶ月ぶりの観劇ブランクに観劇するということ(?)を感覚を忘れていて。
コロナ下で演技をする役者、色んな制限がついている、と、固定観念が出来てしまっていて、そうやって、今までできていたものを手放す覚悟をして見に行っていたんだと…その時になってわかりました。無意識だったんですけど、そんな覚悟をしてました。


本当に当たり前のことだけど、
セット中央から歩いてきたのは森羅日下部だった。
コロナウイルスなんか存在しない世界で、懸命に、笑って悩んで飛んで走って叫んで蹴って、自分の家族を殺した火災の謎を追って戦ってた。


始まる前まで心が不安で沈みそうなのを、脳味噌が必死に平常心ラインに舵をきっていたのに、状況が途端に変化して脳味噌が舵をとりそこなった。
脳味噌が理解するよりも早く視覚と聴覚から身体が「幕があいた」と言っている感じだった。心がおっつかない。
この感情を脳味噌が理解できるわけもなく、全然言葉にならなかった。

 

牧島輝さんの森羅の演技は今までのどの役とも違って、演技プランがとっても丁寧で、笑顔の使い分けもさることながら、アクションが本当に丁寧で…。

1人だけ台詞も膨大で運動量も凄まじい程飛んで走って蹴って殴ってる。回し蹴り超綺麗。なのに、森羅の孤独だったり、哀しみだったりも…表情や仕草、目の力でアプローチされてて。素晴らしかった。息切れしないんですよ…。

ワイヤーアクションも初めてでそんなに上手くできるものなの!?って思いました…難しい仕組みなのを知っていたので…

初日の演技から、千秋楽の演技まで、全部好きです。初日の演技と千秋楽の演技、全然違うんですよね!でも、当たり前のようにどっちも大好き。


めちゃくちゃ楽しくて、もう、脳味噌の全部と心の全部と、もう自分の全部が、何かの不安や何かの心配なんか1ミリも感じず、今が最高ーーーーーーーーー!!、!!!!!!って、私いつぶりに思ったんだろう。3月末ぶりなので5ヶ月ぶりかな。
最高って、思いました。
見ている間、私はコロナウイルスで舞台やライブやイベントが数ヶ月間ずっと中止され続け緊急事態宣言に陥り、そして、その時その瞬間も尚、感染者が出たら1発アウトの細い白線を歩いてるなんて、1ミリも思い出しやしなかったんです。1ミリもです。完全に切り離されて、本当にあんな気持ち?環境?感覚?は初めてだった。


森羅くんが言うんです、「この前駄目だったとしても、今日出来ることもあるだろ!」って。「世界にヒーローがいないから、俺がヒーローになるって言ってんだろ!」って。「必ずなってみせます、本物のヒーローに!!」って。


もう、ずーーーっと。ずーーーーーっと私のヒーローでした。
今のこのどうしょうもない気持ちや環境を全部ボッコボコに殴り蹴ってくれてるようだった。


大阪は全通しました。勿論神奈川も当初は行く予定だったけど、そこは様子見させてもらって配信にしました。
カーテンコールのあの笑顔が忘れられない!本当によかった!森羅に出会えてよかった!

バーイベもセルフで無事行えておりまして、いや、まさかその後ご本人から本当にバーイベ告知が来るとは思いませんでしたね!

初めてケーキを探して注文して、色んな工作もしました…w(もし良ければインスタをご確認下さい)


もう数週間も前の話なのに、今でもこの観劇が私の中でとてつもないエネルギーになって巡ってる。私、今とっても元気です。
皆さんはどうですか?元気ですか?
これを読んでるのはフォロワーくらいなので、皆も元気になって欲しい。

 


そしてオンラインバースデーイベントも開催されました!
口ぶりからきっと、3末のタイミングでは普通にイベントをする気でいたんだろうなって思いました。でも、これはこれで楽しかった!
たくさん裏話が聞けたり、考え方を聞けて、いや…やっぱサイコーだな…の気持ちしかなかった。
中でも、夜公演のライブペインティングは最高だった!いつかしてほしいな!と思ってたので…牧島さんのアナログ絵は本当に優しさで溢れてた。
リクエストした曲も見事すっぱ抜かれて…夜を駆けるは、流行ってるしよしんば…とは思ってましたが、まさかシャルルとアイネクライネまで採用されるとは…。
やっぱお歌も上手だった。というか、好きだった。表現が好きなんですよね、技量というよりかは、表現が好き!かすれちゃっても、裏返っても、そういうのすら良いぞ!頑張れ!ってなる!ヲタクだなあ(笑)
オリジナルグッズも毎回使える可愛いグッズで!これ全部デザインしてるのが本当に天才…!
あー、ダメだな。今、こう、天才!とか、サイコー!とか、IQの低い感想しか出てこない…。しっかりしろ私…。


次はmankai stage liveですね!
次はって言えることも素敵だ。
エーステの取り組みも凄いんだよな…!これもまた感想ブログとして上げていきたい!シアコンや冬組の復活も含めて色々語りたいです。


liveは20日の前楽と千秋楽入るので、現地で会える人いたらまた皆で楽しく過ごしたい。
遠征半年ぶりになるのか…凄いな、そんな遠征しないの有り得ない人生だっただからな…。
エーステ自体live形式は初めてだし、とっても楽しみです。

 

 


このブログが書けてよかった…。
うまく言葉にできないんですが、
未来につながっていくなって、進んでいるなって感じます。
応援を続けていきます。

 

 

 

 

 

 

 


奇跡と、その先。の話でした。

 

消さない春と絶やさないこと

 

 

皆さんこんにちは、私です。ヲタクです。

 

まず最初に、誰もこんなブログ待ち望んでるわけでも無いのだけど、前回から約6ヶ月、半年ぶりのブログな訳だ。

皆さんお久しぶりです。元気にされてました?

 

 

コロナですね。

 

 

皆さん大丈夫ですか、しんどくないですか。

私は超しんどいです(オブ・メンタル)

 

正直、2月の推しメンの個イベが終われば…私の春の活動は刀剣乱舞ミュージカルだったし、その熊本仙台の間に推しメンは謎に東京でダチ(言い方?)のイベントゲストに入るからそこにも入って(チケットも取れてて2列目でした)千秋楽明けからは出演映画に入って…という流れになるはずでした。

年末前から心に刻んでいたので、未だにスラスラと暗記スケジュールが日割りで言えます。

まあでも、コロナにしっちゃかめっちゃかにされた訳です。皆もそうなんじゃないですか?

この春の予定ズッタズタですよね。

変わってしまったスケジュールが本当に覚えられません。(それはお前の問題)

 

そうこうしてると、気づけばセミも高らかに鳴く夏になってました。

…鳴くどころか、家の前にこの大雨の被害で彼らのバラバラ死体がいくつもありますけど…。

自然災害もウイルスもいい加減にして欲しいです。

 

 

で。

さっきまでこのページに凄まじい量の事の経緯というか…この春苦しかった事とか、悲しかった事を書き殴ってたんですが…全部削除しました。

書いては消し、書いては消し。

何を書いても伝わらない気がしたので…気になる方はお問合せください。お問合せはこちらまで。(どこ)

だって、もう、そんな事書いてもしょうがないし、何をどうやっても悲しいものは悲しいし、でもどうにもならないし、しょうがないし、ずっと悔しい。自分で自分の首を絞めるのはやめよう。誰も救われない。

 

正直、色んな思いがありすぎて。ここにどう書くべきか…纏まらんな、っていう…

でも結論として、2021年の秋まで、この春のことは何も伝えられない。話すことが許されない状況になりました。

いや、話してもいいけど、それはハッピーエンドの先ですることで、今ではないと思うんですよ。キャストは何も言えない訳ですから…まだ何も終わってないんです。

ていうか、今ではもう…この春には、まるで何もなかったかのように、何から何まで没収されてしまいました。

というか、今もなお、没収され続けている。

でも、何もなかったなんて、そんなこと、ないんですよ。めちゃくちゃ色んなことがありました。

彼らは、本当にとても素晴らしいことをしてたんですよ。めちゃめちゃ頑張ってた。めちゃめちゃ素敵でした。

今、この時だから、だった。先にも後にも無い。今だから作れる宝石でした。替えなんて効きません。

でも…同じではなくても、またその時の宝石を作れるって、信じてます。

早く秋になって欲しい。

今年の秋じゃないです、来年の秋です。

 

私は推しメンさんに、次がダメならその次、それもダメなら、そのまたその次で待ってます、絶対に絶やさないですって伝えときました。

皆もその気持ちでいきましょ。ヲタクは強い。

 

 

いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ、きっと(※機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS キラ・ヤマトより参照)

 

 

 

 

 

そして、まだ全然、世の中何にも解決してないけど、明日から推しメンの初主演舞台です。

 

どうなることかと…思ったっていうのが、何億回もありました。

これも、大阪と神奈川で公演があって、全通する予定だったけど…この状況に合わせて生活圏の大阪だけに絞りました。もう、本当にいろいろ悔しいね。

でも、出来るだけで奇跡なんですよ、もう。

それを私の欲だけで確率を上げて潰したくない、出来ることをしていきたい。悔しいけど、しょうがない、命には代えられないない。

私は自分の命も、他人の命も、まだ大事です。

絞りましたって書いたけど、そもそも持ってたチケットが1度全部再抽選になって、それも凄く大変でした。

これらの経緯は次のブログに書きます。本当に無事に開いてくれ。

私にしてはこんな謎のブログで、本当に謎すぎるから、推しメンすごかった!の感想をブログでぶち上げたいです。

 

というか、そもそも主演舞台が無事開いたらブログを書こうと思ってたんですがね。

でも、この春のことを…どうしてもすっ飛ばしたくなくて。書きました。一応、歴史なので…

でも、この宙ぶらりんを、どう書けばいいかわからなくて、愚痴ブログみたいにもしたくなくて…なんだか主ネタのない内容になってしまった。

そんな、主ネタが全部吹き飛んだ春でした。

 

でも、絶対に応援を絶やさないし、

絶対この春のこと消させたりしないんだからなって思って、こうなりました。

 

 

 

ああやっぱり、これだけは言わせて。

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで夢のような、

めちゃめちゃ、いい春だったんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

消さない春と絶やさないことの話でした。

人間の一瞬に触れ続ける

皆さんこんにちは、限界ヲタクです。
ちょっと間が空きましたが皆さん元気にしてらっしゃいましたか?私は元気に限界ヲタクしてました。何、元気に限界ヲタクって。死に急ぎすぎてる…


突然ですが、皆さん。


推し最前って経験したことありますか?
はたまた、最後尾天井したことありますか?

 


私はあります。
最前は人生で2回ばかし。
天井は数え切れないくらいw


昔、映画「るろうに剣心」を見に行った時に最前席しか空いてなくてノリで入ったんですが、まあ見にくかったのを覚えています。あのデートは最悪でした。
首を90度傾けて数時間映画を見ました。(首は死にました)
首が死んだことしか覚えてません。その1回はノーカンとします。(そらそう)

 


別に最前だから凄いとか、偉いとか、最高とかは無いなあと思ってます。ドヤつくことでもないなあと。
でも最前席って、こういうコンテンツが好きになってから憧れでした。言ってしまうと、見るものの距離が物理的に近いですもんね。私は目がいい訳じゃないので(よもや0.0?の世界に生きているので)確かに最前って好立地かなあと思います。オペラ持ち続けるのにも体力がいりますしね…前の人の頭が気になることもあるかもしれないし…近年、客降りの関係で通路側とかも人気ですが。
まあでも近年の世は無情で、金を積めば推し最前や好きな席が易々と手に入るご時世なのやもしれませんが…。


近年、今までは程々の席で1回見れれば良いや〜と思ってたライトヲタクis我も、今や限界ヲタクに昇華され、色んな席に入って多ステする人生を歩み出しています。どうしてこうなったんだか…
なので最近、所謂…「見るのに厳しい席(当社比)」に触ったタイミングもあったんですが、実はその席でも最高な体験を沢山しました。
サイドシートとかそもそも座ることすらなかったんですが、去年座ってきたんですよ!
そしたら、まあ、推しの立ち位置が目の前で!ステージもめっちゃ近くて!しかも、サイドシートこそ客降りの当たりがよく!打率もよく!あれには驚いたものです。サイドシートって言葉を誤解してたなって思いました。


実はその席はその席で楽しみ方があるんですよね。私も何年ヲタクやってんだか?なのに、上記のように最近その意義に気づいた恥ずかしいヲタクです。


なので、今回は色んな感想も含め多ステしだして気づいたことをポツポツ喋りたいです。ハローのことも混ざるので、そこの公演内容としてはちょっと割愛していこう。

 

 


私の最初の最前1回目は、演劇女子部「続・11人いる〜東の地平、西の永遠〜」京都劇場の初日。つまり前推しになるわけですが……(映画主演おめでとう)


親友同士の2人が殺し合うシーン(激重)を最前ドセンで浴びることになるんですが…(精神がどうにかなるかと思った…涙が飛んできた)
しかし、手前のステージと奥のステージで殺し合うキャストが重なり合ってツラ(手前キャスト)が近すぎて奥が全然見えねー!って私はなっていました。そして銃声が響いてツラが奥に駆け寄ったら奥キャストが自決してた、という………伝説です。多方面に語り継いでます()
おいおい、最前の感想がいきなり「キャストの見せ場が見えなかった」なんて言うのが初っ端語り出しで、本当に伝家の宝刀『不運』is我なんですが…(笑)でも本当のことです。(笑)


勿論素敵なこともたくさんあって、
中でも…キャストの握りしめてた手が、ガタガタガタガタって震えだして、え!?!?ってなったのを覚えています。で、その震える手を歌いながらもう片方の手でギリギリと握り潰すんです。色が変わるほど。…これには驚いて、いや、千切れちゃうよ…!って思いました。
シーンとしては緊迫したシーンなので、初日から来る緊張の震えなのか、演技としてなのか…私には測り兼ねたんですけど(握手会でも結局聞かんかったなあ、野暮な気がして)でも、シーンとしてはビックリするほどフィットしてました。混ざってたのかもしれないですしね、色々。
その後も何回か入ったんですが、あの手の表現から一連の流れが私はだいぶ好きで…でも、あの初日後から演出や音響が調整されて、あの感じでの公演は翌日からパッタリなくなって驚きました。
私はその初日の演出が好きだったので、今でも宝物です。円盤にも残ってないんですけどね、素敵なところがたくさんありました。きっとたくさん入ろう!ってなってなければ出会えなかった経験です。

 


最後尾の話は、演劇女子部「ファラオの墓」前楽!またまた前推しの話ですが…(笑)
最初に座席を見た時に、おっ全体見える位置だな〜って思いました。見切れでもないけど、右の1番後ろの端の端。背後に扉があるわけでもなく、通路もなく、壁。数日間入ってて、前扉から出て前列の5〜6列の通路を歩くだけの客降りというのも知ってたから、落ち着いてみれるなって思ってましたw
でも、下手のセット裏がなんか薄くってギリギリ見えるな〜って待機の時から思っていて。
いざ公演がはじまると…
めっちゃ見える!!!裏の動きが!!!!!!!ww
なんなら、小道具一回忘れて、取りに行って、再度待機したところまで見えた(笑)
その一連の石碑の裏で待機してる推しがめっちゃくちゃ可愛くて、うわー!!!!ってなりました。
これはこのコンテンツ好きな人の価値観によって変わってくると思うんですが、私はこういうサプライズ?裏事情?見えてしまうの、好きなんです。生で動いてるって感じしますよね。夢が壊れる!って感じる人は億劫かもですが。
誰が誰の小道具を動かしているか、どうやって座組みが動いて1つのステージが構成されてるかって、見れるのが好きで、いや〜通路なし端の端も楽しいなって思いました。
あそこまで裏の動きが見えたのは初めてで、これは流石に握手会で聞いちゃった!w
本人は焦った〜!後2秒取りに帰るの遅かったら最初のセリフ言えなかった!って言ってて、裏でかなり戦場になってたんだなって…(そらそうか)
大丈夫!言えなかった時会場の皆で出の台詞言うよ!!って話しました。
私「たのしかった! うんどうかい!」
推「うんどうかい!」
公演内容変わってきますけどwwwwって握手爆笑で終えました。この話題を話せた握手、めっちゃ楽しかったなあ〜笑

 


最前2回目は「Dear my パパ」牧島輝くんの出演舞台です。これが本当に本当に奇跡みたいな舞台だった。
この奇跡を語るのにはまず、辿り着くまでの経緯も説明したいから脱線してしまうんだけど、まず、キャスト先行は全敗だった!!!!!!!!!!!!!!!!(やべえ!!!)
当時、私がハローでチケットにそんな苦労してなかった事もあって、焦りがすごかった…ハローは仲間内に強い子が何人かいて、誰かが取れたら芋づる式に入れたり、私もそんなに負けてなかったんですが…まあこっちのヲタクに帰ってきて日が浅くてブランクもあったし…戸惑いが凄かった…
小劇場って事もあり、席が200ない舞台の箱なんて戦争するのも初めてだったから思わず速報を見て、えずいた。
ナルチカか!?(ハローで例えるな)(スタンディングのライブハウスツアーの事です)
こりゃ負け戦。凄い落選率、圧倒的焼け野原。←
というか、そもそも東京公演のみという事は遠征になるので、土日なら安パイ♬って考えてた私の顔を殴ってやりたい。ご用意することができませんでした一度死んで何処かの腹から出直してくださいという通知が鳴り止まない。
Twitterで泣くに泣いて喚くに喚いて落ち込むに落ち込んだ私に、救世主みたいに相談にのってくれる人や、不安を拭ってくれる人、次回以降に向けての反省会をしてくれる人や、私が最後の最後まで戦って死んだら通夜葬式まで面倒見るって言ってくれる人まで現れた。
フォロワーってあったかい。私も皆が笑顔になれるように日々生きていたいと思った。
そして、詳細は色々全くもって省くけど、先着星から来た先着の女がチケットを最前席でロンした(どんな徳を積めばそうなるの?)
これ、身内感で前代未聞で阿鼻叫喚な事件なんですが先着で最前席引けるものなの?(抽選ですら落選祭りなのに残すの…?)長年ヲタクしてますが未だにこういう座席ガチャって謎だなあ。先行ごとに仕切りとかしてないのかな、やっぱり。
皆に言われた。他先行大落選大会だったのに一般先着でどうやって最前席引いてきたのって…私が聞きたい…
未だに摩訶不思議現象すぎて、身内では先着の女だいぶ有名人になりました。()

 

そんなこんなで私は、ここでお礼を再度言うのも変なんですが、全く私の力ではないけども(マジで)あの夏、あの日あの時あの場所で私に力を貸してくれた戦士達のおかげで推し現場に入る事を叶えたのでした…ありがとう。


なんでこんな切実だったのかというと、まあ、絶対に見たかったんです(答えになってない)


ちょっと今回の件と話が逸れるんですが、元推しのハローはアイドルなので…本職は歌って踊る事なので、もしかしたらカンパニーの中には演劇にベクトルがない子もいるかとは思うんです。
私はそういう子もいて演劇女子部するの楽しいな!って思ってたんですが、まあ、そもそも元推しは演技好きだったから演劇にベクトルが向いてて。
実は彼女がハローを卒業したその後の演劇女子部も私は追っていました。でも…あ〜やっぱり、私はどうやってもアイドルを推してない事に気づいたんですよね。演技にベクトルが向いてるから、好きだった事に、気づいたというか…
で、更には元推しが女の子にも関わらず男役もバンバンやってたので(ハローにはありがちですが)それも面白い!と思って見てて。
ずっと追ってて、彼女がアイドルから女優になるまでの貴重な過程を出来るだけたくさん見ていたいなって思って…たくさん入っていたんだなあと……。
アイドルと女優の間で凄く貴重な混ぜこぜな時間、たくさん見たいなって推してたのに、気づいた瞬間でした。
なので………牧島くんのストレート舞台、彼の表現が好きだから…その言葉に尽きるんだけど、変わっていく表現の幅、絶対に今回は見たかったんです。(脳細胞の欠如)
きっと、.5を演じなければ、そして、その他もっと私と出会った色んな牧島輝の表現を注いだ全てがなければ、彼にも彼の表現にも彼を素敵だと想うこの楽しい日々にも出会えなかったとは思っていて。
前推しの時にも、もっと早くに出会っていれば…とかって思った事があったんですが、それは全く違ってて。違うと前推しの時の経験で気づいたんですが、出会うべくして出会うタイミングで出会っているんだと思うんですよね。
今この時、好きになれたこのタイミングで、色んな不純物が入らず、全て私の心と私の気持ちと私の価値観で白紙から牧島輝の表現を受け取る機会がどうしてもほしかった。オリジナル最高。絶好のチャンスです。私ってば運が良すぎる。
で、直感して、それはもう確信してるのが、その機会は今後限りなく少なくなっていくってこと。きっとどんどん仕事がやってくる。彼はきっとキラキラの階段を今後登ってく。確実に今しかなく、どんどん手が届かなくなる。もうこれ以上「いつか」なんて言ってちゃダメだ。ここがいつかの果てなんだっていう、思いからです。
だから、本当に、元気付けてくれた友人知人ありがとうございます!!!(この番組は限界ヲタク節の提供でお送り致しますーーーーー!!!)

 


さて。
ここからはちょっと本当に感想も含んでになります。(前振りが長い)確信的なネタバレはないように行きます!


ただ一つ言っておくならば、今更ながら推しは177cmの長身で、ちゃんと人間の男の子だったことに今更気がついたんです。バカみたいでしょ?いやほんと、ビックリしました(自分に)


作中の登場人物の中に水嶋風斗くんという男の子が登場します。めっちゃ今時の可愛い名前ですよね、作中で友人に「ふーちゃん」なんて呼ばれたりしてます。かわいい。あだ名で○○ちゃんって、ちゃん呼びになるのってキュートですよね!大好きです!←
この、ふーちゃんを演じるのが牧島輝くんです。(やばい)
いや〜この風斗くん、上述でかわいい!とか言いましたが(いや可愛いんですけど)友達2人とYouTuberをやってて、加えて素行が悪い!!(笑)口も悪い!!(笑)態度もなんか悪い!(笑)なんだかイマドキな役どころですよね、YouTuberなんて。
本人のツイートやビジュアルが上がってきたりするタイミングで、もしや素行が悪い役どころなのでは?とは思っていた(椅子蹴ってたから)でも、それにしたって今まで牧島くんはクールな役とか物静かな役所とか浮世離れしたキャラクターが多かったので、等身大…と表現していいかわからないけど、とてもリアリティのある役でした。なんかそこら辺にいそうな男の子なんですよね。チャラいというよりかは、悪ガキに近い。子供なんです。でも、ただの悪ガキではなかった訳ですが…。


登場のタイミングから大暴れしながら悪ガキのテンションで出てくるもんだから、唖然としました。しかも諸事情(?)で顔が見えない仕様だったので、声で判別して(前世が声優ソムリエ)


で、目の前にいるその人の身長が高くてすらっとしてて、動きも大騒ぎしてるから大きくてガサツだけど、牧島くん?本当に牧島くんか…?と内心戸惑った…?私は戸惑っていたんだろうか?混乱していたのだろうか?とにかく、ザワザワした。すっごくこの時めっちゃザワザワした!!!!この感情がいまだに分からないんですが、ワクワクしてたんでしょうね!新しい牧島くんだ!牧島くんか!?あってるよな!?っていう。まあ、牧島くんだったんですが…(混乱を極める)←
春単のバクステとか見たら彼が面白い人だってわかってる訳で、こういう方面の演技も予測出来てたかもしれないのですが(わからんけど)この当時はまだ見てないので、ギャップが凄かった!楽しい!


個人的に、ひと段落して「撤収〜!」って言って3人が撤収するのが好きで(撤収するのがすき?)
その言い方がダルそうなのと、でもなんか撤収の言い方の温度感?と、表情がズレてて。
動きは機敏で、でも片腕あげてコミカルで、でもふざけてるみたいなんだけど、判断は全部風斗くんがしてるのとで、あー多分いま役の中で役が身体と全然違うことを考えてるんじゃないだろうかって思った。(表現が難しいけど)
何かが垣間見えたのを感じたんです…わからんけど…心で思ってる事と外に出てるものが違う人で、今この部分だけでも色んな風に取れるな、凄いな、この表現好きだなと思いました。(ここ文面じゃ難しい)
3人の中でのリーダー感があるのも好きです。


そうだ!実はこの舞台OPキャスパレもあって!ビックリした!まさかこういうオリジナル作品でもキャスパレあるのかって、嬉しくなりました。どんどんして欲しい技法です。キャスパレ大好き!
風斗くん踊るんですけど、ここでは結構ノリノリで!温度感的に本編中の自身の持ちネタ(本編に関わらない部分でのギャグ要素)と同じくらいお茶目でした…楽しんで行こうぜ〜〜!!!的な!!!感じだった!!!!


そして、本編が進むにつれてヒシヒシ感じたのは、風斗の他力本願性(笑)頑張っていきまっしょいハローとかネバーギブアップとか責任を全うするとか腹を括るとか自分に圧をかけるとか、そういうの、ダメ、ムリ!ってかんじ!すぐに誰かのせいにしだす(笑)
しかも、パワーワード『元カノ』が出てくるんですが、発した時の衝撃が凄かった(当社比)
しかも、元カノをdisるw性格ビミョ〜とか言い出す。「ふーちゃん?パチンコ行ってんじゃね?」と仲間に言われだすww
ぱ、ぱちんこ、、、いやもう凄いパンチ力だったけど、それより後々からこの元カノdisの性格ビミョ〜って言葉、ビミョ〜どころじゃなく最悪だな!!!!!!!!って私は拳を握りましたwwどんな元カノだよやめとけふーちゃん!!!!!(時すでに遅し)
もうこれ以外に他にもあげたいけど新感覚なこと多すぎて!!まあ、当社比ですが!!!
でも牧島くんでしか演じえないキャラクターでした。綺麗事じゃない役というか、リアリティのある表現でした。一言で言うと好きだった。


とあるシーンでアクションシーンがあって(あの小さな劇場でアクションしだす)
殴られてぶっ飛んできた風斗くんが痛々しいというか、もう、色々と、つらい!!!!!っていう感情が支配しました…。
吹っ飛んできたのが私の膝の近くで、目の前で痛がってるの辛すぎてビックリした。
私自身、年齢もあの中じゃ役柄的に年齢感が1番風斗くんと近しいのもあって、完璧に風斗くん側の気持ちで見てたのもあって、その時一緒にいた玲さんがめちゃくちゃ演技が上手いってのもあるけど、痛い、つらい、こわいって気持ちがぶわ〜って巡って、思わず涙が出ました。
そして、その果ての展開も、本当につらくて。素行が悪くて、ガキんちょで、口は悪い…しんどいのも嫌い!めんどくさいのも嫌!責任は誰かがとって!でも、そんな風斗くんが時折見せる微笑みとか、色んな出会いでちょっとずつ変わっていく様子を見ながら、いつの間にか大好きになってて、水嶋風斗くんが。
だから、めちゃくちゃ途中、…泣いて震えました。
隣のお姉さんも泣いてた…。(このお姉さん、後に個イベで再開する事になるからオモロい)(個イベで刀剣も頑張りましょうね!会えたらいいな!って言って何も聞かずに別れました…ハローで良くするノリすぎる)


最終的に、とても大好きな演出で終わりました。最後の最後まで大好きで。
まるで、写真を撮るみたいに、暗転がシャッターみたいに、キャストを焼き付けて、それをもらった私たち。
暗闇にキャストが焼きつくみたいでした。
きっと裏側ではまだ彼らは生活をはじめてるんじゃって思うくらいでした。(そう、言ってくださってましたしね)
最後の一瞬まで大好きな演出でした。

 


なんだかテーマから大きく離れていってしまったけど(笑)

 


キャストが舞台のキワで密集すると熱を感じたし、風斗くんが吹っ飛んでくる時は私の膝先と本当に近くで驚きました。汗は肉眼で流れて落ちるところまで見える。もちろん、涙も。今ここで、世界が構築されている。
でも、1度たりとも我々とは目は合わなくて、それがとっても安心しました。舞台空間がこんなに近いのに成立している。私たちが邪魔にならない、凄い。集中力ですよね。
目があったのは、最後の挨拶ぐらいだったんです。素晴らしいことだと思います。
それでも、息遣いも、唾を飲む音も、足音が響くのも、不思議で、今までにない臨場感……彼らは生きているんだと思いました。
作り物じゃなくて、生きてる…作り話(お芝居)をしてるけど、生身で生きてるんだと改めて、不思議なことだけど改めて思いました。

 


なんか色々と書いちゃいましたが、
舞台コンテンツを趣味にする事に再度戻ってきて、楽しい日々が続いています。
以前は仕事と趣味が両立できなくて、無理だなって投げてしまってたし、今の環境に感謝ですよね…。


演劇って一期一会というか…どんな会場でも、どんな席でも、その席にはその世界をとびきり楽しめる用意がされているなって改めて思ってる毎日です。

 

で、更には人間が作り出してる事が面白いなって改めて実感してます。手が震える事だって、小道具を忘れてギリギリ出とちらないとか、喉の鳴る音がするとか…。生きてるんだよなあ。凄いですよね。

 

 


なんだか久々の更新となりました。
一作品ずつ感想を書くなんていうことも出来ないようなブログなんですが(そういうのは短文でインスタでやっとります)
たまにこうやってポツポツ思った事を書いていければと思います〜

 

 

 


人間の一瞬に触れ続ける話でした。

 

 

推しと夢の最終列車にのる

 

こんにちは、ヲタクです。


前回のブログを書いた際に、次はこの内容を書こう!となんとなく決めていたのに、
ヲタク業ってなんでこんなに予想できない事態が次々おこるんだろう?

全く予定になかったブログを今書いてます。

自分でも苦笑いでタイピングしてる。


推しイベと超大型台風が
現地でセッションはじめて
初イベントは中止となりました。


そんなスーパーゲスト誰がリクエストしたんだ…(よもや舞台の共演者をよんでくれ)


…ここで真っ当なヲタクであれば台風情報が報道され始めた時点で全行程取りやめていたんだろうけど、私は限界ヲタク。
前推しの舞台がうまいことスタートしてたからチケット取って前日入りして、前日に前推し舞台、翌日に推しイベントっていう天国行きプランを作った(奇跡か)
さらには現地の友人と上映会も入れて、死ぬほど予定を詰めていた当ヲタクは、前入りであれば飛行機がまだ生きていることを良いことに、全然台風に進軍するつもりでした。(中止となりましたが)
当初、推しの運営も前日の17時まで判断を粘るという方向性。正気ではないと一瞬脳裏を走ったが中止されなければ行く私も私である。(まあ結局中止ですけど)
結局、先ほど中止が決まって色々とキャンセルしてきた。(結局中止d


推しを拝めないのは辛いけど、でも天災には敵わない…命あっての推し活。
推しが台風のあれそれで怪我したり、推しが家に帰れなくて難民になったりして欲しくないので、中止は英断。台風こわいし。よかった。(マジで)
各所で、中止じゃなくて延期にして!とか、今回当選した人は次を優先して当選させて!とか、せこいリプライをめっちゃ見ましたが、次の機会は全員当選で待ってる!ってなんで言えんのか???????まあ、いい。とりあえず推しに直接抗議すんのはやめろ…筋違い。事務所通して。

 


おっと、話が逸れた(いつもの)


そういえば、『ファンイベント』なんてものは、上記で前推しと話した工藤遥のイベント1回しか行ったことがなかった。(加藤和樹のサイン会はある)
よく、私は複数ジャンルを履修してるし、ジャンル問わず誘われれば現地に出席してる為か、常に「そこらへんにいるでしょ?」みたいな認知をされることが多いし言われる。代行依頼もめっちゃくる。そんなわけはないし自分で行って買いなさい。(マジレス)
私はこれでも地方在住だ。でも、参加することに意義があると思っているので、やれる事はやってみる種族なのだ…楽しいが正義。

 


何かまた話が逸れたけど(話を戻す)
そういえば、前回の人生初のファンイベントは、
モーニング娘。’16 工藤遥バースデーイベント」
2016年の10月だから、もう3年も経ってるのか…時が経つのが早すぎる。
私は工藤遥ちゃん(元モーニング娘。)のファンをしていたので、(今も好きですが)
この時の話を思い出して今から書くので、特に興味がない場合はスルーしてほしいんだけど、つまりは、この時も死のスケジュールだった。


3年前なんて相当に社畜を極めていた。
有給は使えないし、土日休みと歌っていた癖になぜか土日祝関係なく仕事が入っていて、残業代も付けられないのに深夜まで残業をしていた。月々の給与もそれなりに低いのに良くやってたものだ。
仕事上破天荒な職員のバックアップをすることが多く、仕事を取ってきた人間が何故か机の中で仕事を腐らせることが多く(ほんとなんでだよ)事故にならない内に私が請け負って処理する爆弾処理班みたいなことを本当に毎日数十件こなしてた。気が狂う。


だから、毎日繁忙期()だったし、遥の誕生日なんて祝おうにも祝える訳もないと思っていたけど、ここで私のまあまあクレイジーなところが(自分で言うか)その前の週に体調を崩してガチで事務所内で白目剥いて倒れたこともあってこの日は休みをもらえたのでした。(やばすぎ)ま、翌日は普通に仕事だった訳ですけども。だから日帰りでした。


開場はディファ有明で都心から離れているためアクセスはちょっと悪かった。人っ子一人いない港の箱。ゆりかもめを駆使しても開場まで直線でも距離がある。
四角い開場は特に目隠しとかはなくて、物販のために早めに会場に向かっていたら、柵の向こうで推しがリハ入りするのに遭遇して、ばっちり目が合って手を振られた。
思わず、私も手を振った。
「ハルちゃん!今日見に行く、頑張って!」
「ありがとう!」
マジか、と思った。普通に会話しちゃった。
当時、私と一緒に歩いてた友達と手を取り合ってジャンプしたのを覚えている。奇跡的な遭遇だった。大好きな誰かに「応援している」と想いを伝えられるだけで人ってこれだけの幸福を得られるんだなって。


だけど…さっきも言った通り、日帰り弾丸だったので、次の日の会議にはいつもどおり座ってないといけない。日帰りマスト。
イベントが終了して帰りの握手(帰りに数秒握手できる)をパスして速攻で会場を出てダッシュしても間に合うかやばい。めっちゃやばい。最終に乗れるか微妙。
握手パスの扉から全力ダッシュで出ると、工藤遥は目の前にいた。
「ハルちゃんごめんね!またね!」
「おー!」
また手を振ってくれる。
推しはいつだって優しい。
私は現実に帰る。


仲間と一緒に、足がとれるかと思うくらい走った~~~!!!!!
会場を飛び出して外は待機してるヲタクもいてその人混みを掻い潜って、また走る。
工場ばかりの辺りは真っ暗で、でも、ポツポツある電灯はびっくりするぐらいの光量で道を照らしてる。それを目印に走る。
もう、社畜デスクワークの樹海に住む私は何年ぶりに走ることをしたのかって…ふくらはぎも久々の事に驚いて何度かつまづいた。


ここでめちゃくちゃ青春(?)するんですけど、(急に)

工藤遥がイベント中、歌を歌ったんですよ。

「Last Dream Train」!

「ロッタラ」の後に歌ったやつ!

私はそれがめちゃくちゃ好きだったんで、イントロ流れた瞬間泣いたんですけど、道を走ってる最中かな、友人二人のうち誰かか?(2人とも当時は私と同じ社畜だったので帰宅ダッシュも同行だった)それとも私か?

それを急に歌い出して笑ったし泣いた。

でも、私も歌った。

 


今だ ダッシュで向かって行こう
夢の最終の電車に乗る
怖がってばかりの私でも
今だ ダッシュで向かって行こう
ちゃんとこの目で確かめるよ
自分の限界を超えてみよう

 

新しい論理・理論は

自分で作ればいい

私は 私だから

 

 


めっちゃ叫びながら歌って、
ゆりかもめまで走って帰った。

 

多分3人ともイベントの感動と興奮と喜びと、握手パスしちゃった悲しさと、イベント終わっちゃった寂しさと、乗り過ごすかもしれない恐怖と推しが好きだー!って気持ちで馬鹿になってしまってた!

他から見たらトチ狂って歌って全力疾走してるヲタクだ。こわい。住宅街だったら、絶対近所迷惑で通報されてた。

よかった、都心から離れた港町、工場だらけの有明で。

よかった、推しから沢山の言葉をもらって歌をもらって元気をもらって。

号泣。


ちなみにイベント内容は詳細には書かないけど、めっちゃ良かった。
当時、工藤遥が将来は芝居で生きていきたいというのを私は彼女から握手の時に聞いてたし、誰がどう見てもそうなのは明白で。
握手会の握手数秒で、彼女の出演した舞台の挿入歌を一緒に歌うレベルで舞台の彼女が…私は好きだったから、芝居で生きていきたいってのは嬉しかったし、だからこそ、あのファンイベは、すごく素敵な構成だったと思う。(そういう寸劇も含んだファンイベだった)
ファンに宛てた答えが、それっていうのが。


その後、私は今後もたくさんファンイベントに行きたいな!と思ってはいたものの、結局土日祝日に行われるライブや舞台には行けても、彼女が卒業するまでの基本平日開催のバスツアーやファンイベには、私は一切参加できなかった。
でも、全然後悔してない。あの日に参加できて、出逢えて本当によかった。


当時、社畜ストレスで朝ごはんが食べれないと彼女に話したことがある(成り行きで)
和食がいいよ!ちゃんと食べて!と言われてから、遠征の時に飛行機の中で必ず買うようになった和食のお弁当がある。
彼女との約束だと思って食べれた。それからコツコツと朝食も食べれるようになったっけな??今も時々買ってる。

正直、今回の遠征でも買って食べようと思ってた。久々の工藤遥の舞台現場だったからだ。

まあ、叶わなかったけれども。


ファンイベって凄いよな。
アイドルだって、役者だって、それが本業じゃない。ファンのためのイベントなんだもん。
推しが好きで、推しがプロデュースする空間を味わうって素敵だった。1つ1つに意味があって、想いがある。それがファンイベントなんだなってあの時初めて知って、初めて感じ取ってた。
まあだから、今回も楽しみにしてた。


本当は、牧島輝くんの初ファンイベの話と、勿論、今回の話した工藤遥の主演舞台、魔法使いの嫁のレポートをガッツリあげる気だった。
けど、出来なくなった…台風の馬鹿野郎。
なので、私の初ファンイベのエピソードを代わりに載せておきます。ファンイベっていいよね!って話でした。


でも、次の機会に、絶対に、と思ってます。
まだまだ推し現場積むので!!!!がんばる!!!!!!

 

 

 


あの時、無事に最終の新幹線に乗れて食べたアイスクリームは、10月の癖に汗だくの私たちをとことん癒してくれた。

最近売ってるの見ないと思ったら、最近仲間と遠征しないからだと気づいた。私、1人の時は殆ど飛行機なんですよね。悲しい。ハロヲタの時は仲間が地元にいたから殆ど陸路を使ってた。道中も話しまくってたなあ!


死ぬほど走って疲れた癖に、私は仕事の活力まで沸いていて、翌日の職場であった10月次企画会議は勝ちを独占した。すごすぎ。推しパワー強すぎ。
奇しくも、推しのファンイベは前回も今回も、10月だった訳だ。

 

 

 

 

でも、ひとまずお預け。

推しと夢の最終列車に乗るのは


また今度。

 

 

 

推しと夢の最終列車に乗る話でした。